Googleビジネスプロフィール(GBP)を使ったローカルSEOは店舗ビジネスの施策という印象が強く、BtoB企業では検討の対象から外れがちです。「本社のみで店舗がないのに登録する意味があるのか」「営業目的の書き込みと受け取られて逆効果にならないか」「何を書けば取引先からの信頼につながるのか分からない」という声を伺います。本記事では、BtoB企業がローカルSEOに取り組む意義、Googleビジネスプロフィールの実践的な活用法、店舗ビジネスとは異なるBtoBならではの注意点を解説します。

この記事でわかること
  • BtoB企業にローカルSEOが必要な理由
  • 店舗ビジネスとBtoB企業でのGBP活用の違い
  • Googleビジネスプロフィールの実践的な活用法
  • GBPの効果を確認する方法
  • BtoB企業のGBP運用で注意したい点

BtoB企業にローカルSEOが必要な理由

BtoB企業にとってのローカルSEOは、来店客を増やすための施策ではなく、「指名検索された際に、実在性と信頼性のある会社として表示されるための施策」と位置づけると理解しやすくなります。商談前に取引先の社名で検索し、GBPの情報(所在地・事業内容・クチコミ等)を確認してから打ち合わせに臨む担当者は少なくありません。当社では、BtoB企業のローカルSEO支援において、集客目的ではなく企業情報の正確性・信頼性を担保する目的でGBPを位置づけるよう提案しています。

採用活動での閲覧も想定する

GBPは商談相手だけでなく、求職者が応募前に企業を調べる際にも参照されます。所在地やクチコミ、投稿内容が古いまま放置されていると、採用活動にもマイナスの印象を与えかねません。マーケティング部門だけでなく、人事・採用担当とも情報の更新を連携させておくと、放置を防ぎやすくなります。

店舗ビジネスとBtoB企業でのGBP活用の違い

GBPの機能自体は共通ですが、BtoB企業では重視したい項目の優先順位が店舗ビジネスと異なります。整理すると、次の通りです。

店舗ビジネスのGoogleビジネスプロフィール活用は来店・予約の促進が主目的であるのに対し、BtoB企業は指名検索時の実在性・信頼性の担保が主目的であるという違いを示す比較図

Googleビジネスプロフィールの実践的な活用法

基本情報(NAP)を正確に整備する

社名(Name)・住所(Address)・電話番号(Phone)を、公式サイトや他の掲載媒体と完全に一致させます。表記の細かな揺れ(「株式会社」の位置、ビル名の有無等)も含めて統一することが、Googleに実在する企業として正しく認識させる土台になります。

カテゴリと説明文はBtoBの事業内容に絞る

カテゴリは実際の事業内容に最も近いものを選び、説明文には取引先が知りたい情報(事業内容・対応可能な業種・実績分野等)を書きます。来店を促す文言や店舗ビジネス向けの表現は避け、法人としての信頼性が伝わる内容に絞ります。

クチコミへの返信を丁寧に行う

Google(Googleビジネスプロフィール ヘルプ)の「ローカル検索結果のランキングを改善する方法」では、クチコミの数とスコアがローカル検索結果のランキングに影響すると案内されています。BtoB企業はクチコミの数自体は少なくなりがちですが、届いたクチコミには丁寧に返信し、企業としての対応姿勢を示すことが重要です。

投稿機能を展示会・採用情報の発信に使う

GBPの投稿機能は、セール告知だけでなく、展示会出展情報や採用情報、事業内容のアップデートを発信する場としても使えます。当社では、展示会出展を控えたBtoB企業の支援先に対し、出展情報をGBPの投稿機能でも告知するよう提案することがあります。

BtoB企業のGoogleビジネスプロフィール運用ステップとして、NAP情報(社名・住所・電話番号)を整備し、カテゴリ・説明文をBtoBの事業内容に絞って設定し、クチコミに丁寧に返信し、投稿機能で展示会・採用情報を発信するという4ステップの流れを示すフロー図

写真とQ&A機能もBtoB向けに整える

写真は外観・受付・オフィス内観など、実在する企業であることが伝わるものを掲載します。飲食店のような料理写真は不要で、清潔感・信頼感が伝わる数枚で十分です。Q&A機能には、営業時間や来客時の駐車場の有無など、取引先が実際に問い合わせそうな内容をあらかじめ登録しておくと、電話での問い合わせを減らせます。当社では、来社を伴う商談が多い支援先に対して、Q&A機能に駐車場・受付方法等の実務的な情報を先回りして登録するよう提案しています。

GBPの効果を確認する方法

GBPの管理画面にある「インサイト」機能では、検索での表示回数、地図表示からのクリック数、電話発信数、ウェブサイトへのアクセス数等を確認できます。指名検索で表示されているはずなのに表示回数が伸びていない場合は、NAP情報の不一致やカテゴリ設定のズレなど、基本情報側に問題がある可能性を疑います。月次でインサイトの数値を確認し、大きな変動があった際は、直近で変更した情報(カテゴリ・説明文・写真等)がないかを振り返ります。

BtoB企業のGBP運用で注意したい点

営業電話や飛び込み営業の温床にならないよう、問い合わせ導線は公式サイトの問い合わせフォームに絞り、電話番号の掲載範囲を精査します。また、複数拠点がある場合は、拠点ごとにGBPを分けて登録し、各拠点の実際の所在地・事業内容を正確に反映させます。本社と営業所を1つのプロフィールにまとめると、情報の正確性が損なわれ、かえって信頼性を下げる原因になります。

もう1つ見落とされがちなのが、一度登録して終わりにしてしまうケースです。移転や電話番号変更があった際にGBPの更新を忘れると、公式サイトとの情報不一致が生じ、信頼性を損ねる原因になります。社内の住所変更・組織変更の手続きフローに、GBP更新のタスクもあわせて組み込んでおくと、更新漏れを防ぎやすくなります。また、第三者が誤った情報でビジネス情報を編集提案してくることもあるため、管理画面の通知は定期的に確認し、意図しない変更が反映されていないかをチェックします。

まとめ

BtoB企業にとってのローカルSEOは、集客施策ではなく、指名検索時の実在性・信頼性を担保するための取り組みです。NAP情報の正確な整備、BtoBの事業内容に絞った説明文、クチコミへの丁寧な対応、投稿機能を使った情報発信を組み合わせることで、取引先からの信頼につなげられます。コンテンツ面でのSEO施策とあわせて取り組みたい場合は「コンテンツSEOの実践ガイド|BtoB企業が成果を出す型とその手順」もあわせてご参照ください。GBPの運用設計に迷う場合は、当社へのご相談もご検討ください。

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よくある質問

Q 本社のみで店舗がないBtoB企業でも、Googleビジネスプロフィールは必要ですか?

A

必要です。来店を目的とするものではなく、指名検索された際に企業情報が正確に表示され、実在性・信頼性を担保するための施策として位置づけられます。

Q 複数拠点がある場合、GBPはどう登録すればいいですか?

A

拠点ごとに個別のプロフィールを登録し、各拠点の実際の所在地・事業内容を正確に反映させます。本社と営業所を1つにまとめると情報の正確性が損なわれます。

Q クチコミが少ないのですが、問題ありませんか?

A

BtoB企業はクチコミの絶対数が少なくなりがちですが、問題ありません。件数を無理に増やそうとするより、届いたクチコミに丁寧に返信し、対応姿勢を示すことを優先します。

Q 営業電話が増えないか心配です。どう対策すればいいですか?

A

問い合わせ導線を公式サイトの問い合わせフォームに絞り、電話番号の掲載範囲を精査することで、想定外の営業連絡を減らせます。

Q BtoB企業のGBP運用を相談できますか?

A

NAP情報の整備から説明文・投稿運用の設計まで、SEO支援の一環としてご相談いただけます。GBPの運用設計に迷う場合は、当社へのご相談もご検討ください。